●高齢出産のリスク
現在、わが国では晩婚化が進み、少子化が問題になっています。 若すぎる10代のお産はこれまた問題ですが、結婚時期の適齢期は薄れてきても、お産には適切な時期というものがあります。35歳過ぎての初産を区別して、母性では「マル高」といい、高を丸で囲んでリスクが高くなることを明記する施設もあります。それは体外受精の確率データから考えての数値で、卵子の着床する率は33歳くらいから低下すると考えられています。加齢による不妊に陥らないように気をつけねばなりません。仮に妊娠できても若い時期よりもリスクが高いお産に臨む事になりかねません。不妊や流産のリスクが増える上にダウン症児の出生率が高くなります。
■妊娠率の低下
30歳代の年ごとに下がってくる妊娠率、37~38歳からは加速度的に低下してきます。当然、35歳の節目でとたんに変わるのではなく、女性の体は徐々に変化しつつ、閉経までに生殖器はその機能を停止するのです。だから、40歳代になると妊娠する事はまれな出来事となります。でも40歳代だからと言って妊娠しないわけではなく、出産を希望する人には可能性はありますが、妊娠率は低くなります。こればかりは授かり物という他ありません。若い間は避妊に注意を注ぎがちですが、妊娠できる喜びにも期限がある事を知って、卵子が老化しないうちに出産を計画しましょう。
■流産率の増加
35歳の境界を更に過ぎると妊娠の率は極度に下がります。 40 歳以上になると流産率は20歳代の2倍くらいになるといわれます。卵子の老化の問題は大きく、卵子が加齢のために性能が落ちて来るからです。流産の原因のひとつは胎児の異常で、それが高齢で増えるので流産率が増加するのです。
■ダウン症の増加
出生直前、親になるものは全て五体満足であってほしいと誰もが願います。ところが、先天的に染色体異常によるダウン症が増えるのも高齢出産の課題です。卵子は、女子の卵巣には約400個の成熟していない卵子を持っていて一生の間にそれを排卵するのです。年とってからの卵子は若い時期の卵子より老化しています。ダウン症は生まれながらにして知能遅滞を初めさまざまな生体機能が障害される疾患で、老化した卵子には発生しやすいといわれています。
■帝王切開率の増加
重度妊娠中毒症の母体の安全のため、産道の問題は、年齢差だけではなく個人差が大ではあるが高齢初産婦は産道が硬い人が多く、経膣分娩では難産になり易く、鉗子分娩も、吸引分娩も多くなるため予防的に選択するケースや、糖尿病などの生活習慣病の合併や不妊治療後のバリアブルベビーで大事をとるなどで多くなる。
■妊娠中毒症の増加
むくみ・蛋白尿・高血圧などの症状のひとつ以上が出現した場合に診断される。中でも要注意は高血圧、35-40歳では20歳代の約1.8倍と言われている。それでなくても妊娠中は各臓器に負荷がかかる。高齢出産では、加齢で臓器の機能は低下する傾向にあるところにダイナミックな生体の変化が起こる妊娠なので中毒症が多くなる。予防は臓器に負荷をかけないように過労を避け、腎臓に負担の少ない食事に注意する事です。
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